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ラケットの投げ方???
ラケットの投げ方って、ラケットは投げる物じゃありませんよね。でもテレビに映るような試合でさえ、時々ラケットを投げつけたり叩き壊すシーンを見かけます。
もちろんルール違反で、現在のルールではラケットが壊れるほど投げつけたり、観客席や危険な方向にボールを打ちつけたりすると、1回目は警告、2回目は相手に1ポイント、3回目は相手に1ゲーム与える・・・と言う風に決まっています。
前回のフレンチオープンの結果報告で、ジョコビッチがラケットでベンチを叩き壊してアンパイアが警告を与えなかったと書いてしまいましたが、生で見ているときはアナウンサーの声で聞き取れなかったのですが、ビデオで見直すとちゃんと警告が出されていました。訂正してお詫び申し上げます。
ところで、誰にでも仕事や学校や家庭であると思いますが、何かをぶっ壊してやりたいとか、殴ってやりたいとか・・・
もしも何か取るに足りないものを壊したり投げたりすることで心に引っかかっていた事を消してしまえるなら、それは大切なことかもしれません。
過去の偉大なテニス選手ジョン・マッケンローはコートに寝そべったりして審判に食い下がっていましたが。立ち上がってプレーを再開すると前の事を引きずることなく素晴らしいプレーを見せてくれました。
ただしコートに寝そべったり審判に噛み付くことがいいとは思いませんが。
最近ツアーの試合を見ていて「いいな」って思ったのはダビド・ナルバンディアンです。彼は腹を立てたときに、ラケットが壊れないようにコートにラケットのトップをぶつけて跳ね上がらせ、それをキャッチして何事も無かったように次のポイントをプレーします。
錦織も真似したのかどうか、同じようなことをしていました。やらないほうがいいのでしょうが、他の選手がラケットをコートに叩き付けている姿よりはスマートです。
引退する前のマラト・サフィンが、納得いかないミスをして、若いころのようにラケットを投げつけるなって思ったら、直前で思い留まって我慢してプレーを続けるのを見て、なんとなく好きになったのを覚えています。